#5 【必見】中学受験で必要な3つの力(チカラ)とは?の記録。
こんにちは!!オーストラリアでワーホリ生活中の30歳男、しゅるんです。
今日はワーキングホリデーから離れて、前職の塾講師の観点から、
中学受験で必要な力(チカラ)を徹底的に解説したいと思います!!!
そうなんです。驚いている方もいるかもしれませんが、私しゅるんは、以前に学習塾に勤めていました。自己紹介でも申し上げた通りです。国語、算数、社会を担当し、クラス授業から個別・グループ授業を担当していました。東京都・神奈川県エリアを中心に約10年、教育の現場で働いてきたわけです。
人生の1/3を「教育」という現場に身を置き、多くの生徒を担当してきました。
そこで見えてきたことは、中学受験には、以下の力(チカラ)が必要だということです。難しく解説するのではなく、少しわかりやすい言葉で書きたいと思います。
- 「なんでそうなるの?」を考えられる子どもに育てる
- 「がまん」ができる子どもに育てる
- 「親と子、塾」で一緒に戦う環境を整える
1.「なんでそうなるの?」を考えられる子どもに育てる
中学受験では、私立入試は主に、4教科(国語・算数・理科・社会)入試と2教科(国語・算数)入試が主流です。最近では、英語と国語(または算数)や適性検査型入試など、1つの中学校に入る方法は多岐に渡ります。また、都立中高一貫校は学力検査を行わず、適性検査型入試と呼ばれる方法で志望者を選抜します。その倍率は約5〜10倍に及ぶこともあり、希望者が多いことで知られています。
このような入試制度の中で、中学受験生にぜひ身につけて頂きたい能力(チカラ)、それが「なぜ、そうなるの?」です。
みなさんは、小学生の頃に毎日の生活で新たな発見が満ち溢れていた記憶はありませんか?例えば、あるときは学校の先生にカラダの不思議を教わり、またあるときは両親や兄弟に社会の仕組みを教わったり、、、全く、毎日が楽しい日々でした。
ここで、反応される方がいると思います。
「いやいや、私(俺)はそんなに感動してないよ!!勉強なんて楽しくないわい笑」
「覚えることばっかりでつらかったわー」
「勉強にいい思い出がない」
これは、ごく普通の反応だと思います。
しかし、中学受験の適正に関して言えば、私のリアクションである、「毎日が楽しかった」が適正ありと言えるでしょう。これは、入学試験(検査)のみを考えるのではなく、その後の彼(彼女)の人生を考える上でも、非常に大切なことだからです。
日常生活において、さまざまなことに関心を持つことができるのはとても素晴らしい能力です。その能力は、中学受験のあらゆる場面で軸となり、子どもを著しく成長させます。
難しいことは、簡単な内容の積み重ねです。
例えば、「難しい漢字が覚えられない」時に、仕組み(部首やつくり、へん)に興味が出てきます(あるいは学校や塾で教わります)。子どもは辞書を手に取り、意味を調べることでしょう。そして、自ら行動して得た知識は、血となり肉となるのです。
「なぜ、そうなるの?」=周りの事象に興味関心を持つことができる
2.「がまん」ができる子どもに育てる
ある行列並んでいた時、2人組の大人が順番待ちに横入り、他者に迷惑をかけている光景を目にしたことはありますか?
この行動は、
1)マイナス状況(順番待ち)
↓↓↓
2)自己中心的思考の発動(疲れる、時間ない)
↓↓↓
3)非常識な行動(横入り)
という思考回路で、行動してしまいます。子供の頃からの修正が影響し、大人になってもなかなか直らないのかもしれません(個人的考え)。
さて、子どもの勉強に対する姿勢を考えてみましょう。
学習塾に通っていれば、毎日たくさんの宿題が出ます。大手学習塾に通えば、その宿題を全てこなすことは不可能とさえ言われています。ここで、私はその宿題を全てこなせ、と言いたいわけではありません。
ここで大切なのは、宿題というものに対しての姿勢、「がまんができるか」です。
日々の宿題をこなす努力は並大抵のものではありません。知識系の範囲から、深い思考が必要なものまであります。それらを2〜3時間かけて取り組み、さらに学校の宿題まだあるのです。
また、ある程度友人と遊ぶことも制限する必要があります。これは、私から言わせれば、「お酒を飲むな」「服を買うな」などの趣味を制限されるようなもので、育ち盛りの子どもにとって、大きなストレスになります。
「がまん」なしに中学受験を語ることはできません。
3.「親と子、塾」で一緒に戦う環境を整える
以上、2項目を見ても、子ども1人の力で乗り切ることが難しいことがお分かり頂けると思います。
われわれは中学受験という山を、「親と子ども、学習塾」の三位一体で登っていく必要があります。
いざ、受験生活が始まると、平穏な生活からは少し遠ざかることとなります。
宿題1つとってみても、
1)全て親が管理する
2)子どもが管理して親がチェックする
3)子ども全て子どもが管理する
4)塾が管理する(塾に任せっきりにする)
と、大きく分けて4つの方法が考えられます。
1)や2)を選択する家庭が多いですが、理想は2)子どもが管理して親がチェックするだと思います。3)は現実的ではなく、4)は塾に対してお客様になってしまう印象があります。
やはり、我が子のことは見つつ、子どもの自尊心・自律を促すように見守りたいものです。
一方で、志望校選択や学習の進捗状況などでは、家庭で把握しかねるところがあります。最近では、高学歴な親御さんが増えてきたことで、子どもの学習のにまで積極的に取り組むこともあります。
しかし、今一度、「役割分担」を考えてみたいものです。それは、学習塾にできることを親がやると、親でしかできない役割に支障をきたしかねないということです。
わが子の表情に敏感になり、その都度、ケアをしていくのは親しかできないことです。
「今日は疲れてるけど、元気にご飯食べてるな」
「あれ、少し声が小さいな。どうしたのかな」
「何か言いたいことがあったのかな。勉強負担がかかってるのかな」
など、日々、刻々と子どもの表情は変化してゆくものです。
しかし、「学習」と「本来の親の役目」の二足の草鞋を履くことになると、子どものサインを見落とす可能性があります。(学習塾でも子どものサインを見つけることはできますが、直接的なケアはなかなかできないものです)
本来の親の役割を逸することなく、子どもをサポートできれば、より良い中学受験生活を送ることができると思います。
4. 終わりに
中学受験は、やらなくても良い、選択肢の一つてす。しかし、中学受験をしようと子ども(親)が決めた時から、壮絶な戦いが始まります。
悔いの残らない戦いをしよう
そのためには、先に述べたの3点、
1.「なんでそうなるの?」を考えられる子どもに育てる
2.「がまん」ができる子どもに育てる
3.「親と子、塾」で一緒に戦う環境を整える
を意識して、中学受験に挑んでいただきたいと思います。
今現在、戦っている子どもと親御さん、そしてこれから選択肢として考えているご家庭に、少しでもお役に立てれば...
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